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2010年2月

2010年2月 8日 (月)

電波望遠鏡の愛称募集

こんばんは 千夜人です。
今日は暖かくなると聞いていたのに、ぜんぜん暖かくありませんでした。寒い・・・weep

望遠鏡というと、筒型をしていて、レンズがついていて、覗いて見るもの、というイメージがあります。
光学望遠鏡が、一般的な「望遠鏡」といえます。
でも、望遠鏡の仲間には、筒型をしていなくて、レンズもついていなくて、覗かないものもあります。
(光学望遠鏡のひとつである「すばる」や「ハッブル」も、覗く必要はないのですが・・・)
お皿の形をした電波望遠鏡がそんな望遠鏡のひとつです。
パラボラアンテナを使って、光では見えない宇宙の姿を捉えます。
いま、日本は国際プロジェクトに参加して、南米のチリに電波望遠鏡の天文台を建設しています。
たくさんのパラボラアンテナを組み合わせて使い、より遠くの宇宙を詳しく調べるそうです。
このたくさんのパラボラアンテナのなかで、日本が担当するグループの愛称を募集しているそうです。
ALMA望遠鏡 日本のアンテナ愛称募集キャンペーン」です。
残念ながら? 応募資格が18歳以下なので、かつて18歳だった自分は参加できません。
学生さんで何かいい名前思いついた方は、送ってみてはいかがでしょうか。
テレビ当たるかも?bleah 否、宇宙への夢を膨らませてほしいですheart02

締切は2月14日です。18歳以下でなくてもALMAを応援してね。

2010年2月 7日 (日)

大人の科学プラネタリウム

こんばんは 千夜人です。
曇天慣れしているので、今日のお日さまは眩しかったです。

購入したままずっと組み立てていなかった大人の科学プラネタリウムを出してきました。
今日は陽射しがあって手もあまりかじかんでいなかったので、ついに一念発起?
一気に組み立て始めましたwrench
パーツ類はすべて揃っているし、バリ取りなどの作業も必要なく、
それこそドライバー1本あればすぐに取りかかれます。
プラスチックの架台と土台に簡単な配線をし、シート状の恒星原板を12面体に組めば、出来上がり。
などと書いていますが、ドライバーの先端が合わなくて探しに行ったり、
あまりの陽気sunに眠気が襲ってきたりと(←緊張感なし)、結局2時間かかってしまいました。
恒星原板を貼りあわせながら、裏返しになった夜空ができてくるにつれ、
投影したらどんな部屋になるだろうか、付属の電球ではどの広さまで映せるのだろうかと、
ワクワク感heart02というか良からぬ妄想smileとか、いろんなものが首をもたげてきました。
とりあえず、電球flairは高輝度のものに替えてみたいですhappy02
そうだ、タッチセンサのスタンドにしてもかわいいかも・・・lovely

Image034

2010年2月 5日 (金)

戦乱の星と魂魄の星

こんばんは 千夜人です。
今朝の道路は凍結していてつるつるでした。春とは名のみ。まだまだ気をつけないと。

かに座cancerの甲羅部分にある淡い星の集まり、散開星団M44プレセペ星団
中国の星座では鬼宿(きしゅく・日本語読み「たまおの星」)と呼び、
亡くなった人の魂が集まる場所とされています。
別の呼び方である積尸気(せきしき)という言葉のほうが多く使われているかもしれません。
ここ2・3日、このプレセペ星団の近くを火星が通り過ぎます。
火星は、私たちが住む地球の兄弟星である惑星のひとつで、赤く輝く星です。
その色から炎や血を連想するためか、ギリシャ神話のアレスやローマ神話のマルスなど、
戦いをつかさどる神々を当てはめられました。
平和ボケしたこの国の片隅でのんびり暮らしている自分が思うのも恥ずかしいことかもしれません。
戦争や紛争といった争いごとがゼロになるのは不可能かもしれないけれど、
そういったことが少なくなって、それが原因で亡くなる人がいなくなればいいなと思いますthink
火星は赤くてきれいで、望遠鏡で見るといろんな模様があって大好きだけれど、
戦争の神様の星として見ると、不安になるというか怖い感じがします。

2010年2月 4日 (木)

火星とカニ味噌

こんばんは 千夜人です。
立春です。暦の上では春なのに、せっかくとけた雪がまたうっすらと・・・。寒いです。

先月末1月28日に地球に最接近した火星が、まだまだ明るく見えています。
冬の味覚の王様、蟹が食べたいのか、近頃はかに座cancerの近くをうろついていますcoldsweats01
かに座には散開星団M44プレセペ星団があって、ここ2・3日とくに接近します。
プレセペ星団はちょうどかに座の甲羅部分に位置しているので、カニ味噌のようにも見えます。
そうか、火星はカニ味噌を狙っているのか~←嘘。

2010年2月 3日 (水)

地上の三ツ星

こんばんは 千夜人です。
節分です。子供を押しのけて豆を奪い合う大人たちは、鬼を払うどころか鬼に憑かれた形相です。

人が生活する地上から遠く離れた天上の世界。
そこは、神々の世界だったり、霊魂だけがたどりつける世界だったり、日常とはかけ離れた場所です。
現代でこそ、ロケットを打ち上げたり宇宙飛行士を送り込んだり、人間が進出していますけれど、
昔の人にとっては手の届かない、別の世界だったことでしょう。
(今でも容易にいけるトコではないことを考えれば、たいして変わらないかもしれませんが)
エジプトの神話でも、天上は死者の世界として考えられているようです。
ナイル川は冬の天の川。ギザの三大ピラミッドはオリオン座の三ツ星。
そんな話を聞くと、あぁほんとにそっくり! と思ってしまいます。
エジプトのピラミッドのそばでオリオン座を見上げたら、どんな風に見えるのでしょうか。
異界の扉が開くというか、死生観に触れるというか、もしかしたら世界が変わってしまうのかも。
怖いけれど、見てみたい風景のひとつです。

2010年2月 2日 (火)

アヌビスの星

こんばんは 千夜人です。
寒さぶり返すと身にしみますね。電気毛布の温度、上げなくてはup

オリオン座のあとから、付き従うようにして昇ってくるおおいぬ座。
その口元(牙?)に輝くシリウスは、
英語ではドッグスター、中国語では天狼と呼ばれるそうです。
シリウスの周りの星をつなぐと犬っぽく見えるからでしょうか、同じような表現をしています。
犬といえば、エジプトの神話にも犬の頭の姿をした神様が登場します。
死者の守り神アヌビス神です。
エジプトでは、シリウスをアヌビス神の星として見られることもあり、重要な星のひとつとされています。
シリウスが日の出直前に昇るのを新年としたり、ナイルの氾濫の季節を知る目印にしていたのだとか。
全天で1番明るい星ですからcrown、昔から世界中で注目されていたのも頷けます。
妹と甥っ子がエジプト好きなので(しかもアヌビス神大好き)、今度教えてやろうと思います。
そうすれば、星を見てくれる機会が増えるかなぁ、なんて。

2010年2月 1日 (月)

焼き焦がすもの

こんばんは 千夜人です。
今日から2月です。先月は月関係のネタばかりだったような・・・coldsweats01

関東では雪が降っているようですねsnow
こちらは先程まで雨模様だったのですがrain、いつのまにかやんで今は月が出ていますmoon1
けっこう月が明るいのですが、離れているせいかおおいぬ座シリウスがよく見えています。
おおいぬの口に輝くマイナス1等星。地球から見て、星座を形づくる星の中では1番の明るさです。
白くまばゆく輝く姿から、シリウス・・・焼き焦がすものという名前がつけられました。
澄んだ冬空の中で、火花を散らすかの如くきらめくさまは、天の一角を焦がすかのようです。
1等星が7つも集まる領域にあっても、ひときわ目をひきます。
また別のお話では、この星が太陽と一緒に輝くと夏になるから焼き焦がすものと名付けられたのだとか。
太陽だけでも暑いのに、シリウスが一緒に出ている季節は地上が焦げるほど暑い、ということでしょうか。
どちらの説にしても、昔の人の観察眼と想像力に感心してしまいますconfident
でも今の季節、シリウスに手をかざしても全っ然あったかくありませんからbleah