時代かわれば
こんばんは 千夜人です。
そろそろキュウリも力尽きてきたでしょうか。ナスの方が冷蔵庫を占拠しています。
梅雨明けしたとみられる昨日は星空が広がっていましたけれど、今日は残念ながら雨降りです。
ヘルクレス座のα星は古代中国では帝座と呼ばれ、天帝の玉座としてみていました。
帝座の近くに彗星や新星などの見慣れない星が現れると、不吉なことが起こる前触れとして恐れていました。
後漢の光武帝が親友の子陵を招いたとき、帝座に見慣れない星が輝きました。
天文官が急いで報告すると、光武帝は「その星は子陵に違いない」と笑ったそうです。
時代は下って唐の時代。
粛宗には李秘という忠臣がいたそうです。
粛宗は李秘を大臣にとりたてようとしたのですが、李秘にはまったくその気がありませんでした。
そのかわりに、皇帝の膝枕で寝かせていただいて星を動かしてみたいと答えたそうです。
後日、李秘が眠っているところに忍び込んだ粛宋は、こっそり李秘の頭を膝に乗せてみたそうです。
帝座の近くに星が現れて、役人たちが右往左往・・・とはならなかったようです。
皇帝陛下のご威光もちっちゃくなっちゃったのかしら。
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