御素麺屋 別邸の月
こんばんは 千夜人です。
昨夜は中秋の名月でした。ふっと気がつくと、障子からさーっと白い光が。
雲の多いあいにくの空模様。なんとなく見える月の姿に、雨が降るよりいいかなと諦め半分でした。
就寝してどれくらい経っていたのでしょうか。
障子紙が真っ白に輝いていたのです。
でも、身体はすっかりお休みモード。起き上がって機材を出してくる余力はありませんでした。
障子戸を薄く開けてちらりと見るのが精一杯でした←ヘタレ。
同じ和室でも、御月見ノ間から眺める名月はいかばかりでしょう。
しみじみと思いながらいただいたのは、御素麺屋さんの「養浩館 別邸の月」です。
御素麺屋さんの本店の近くにあるのが、国の名勝に指定されている越前藩主松平家の別邸だった養浩館です。
御月見ノ間と名付けられたお部屋があり、実際に月を眺めていたのだそうです。
そんな御月見ノ間から眺める月をかたどったお菓子が、この別邸の月です。
円いラベルからすると、月は月でも満月のイメージでしょうか。月そのものも球体ですし、どちらにでも捉えられそうです。
昨夜のお月さまのように、半透明の包装から見えているのは黄色くまあるいお饅頭です。
開封すると、ほわっと甘いバターの香りが漂います。
黄身餡入りのミルク饅頭で、しっとりとした生地でほろほろとした口解けの餡をくるんでいます。
結構濃厚な味わいです。清らかな、というよりむしろ、ゆったりまったりとした感じ。
書院造の格調高い御月見ノ間と、和洋折衷な味わいのミルク饅頭との組み合わせ。
・・・?
御泉水屋敷と呼ばれていた別邸を、養浩館と名付けたのは松平春嶽公とのこと。
新しいものを取り入れる春嶽公のイメージも込められているのかもしれませんね。
千夜人個人の評価:☆☆
(懐かしい甘さです。そして口の中の水分が一気に奪われますのでお飲み物が必須です。
さっぱりとした緑茶でしょうか、紅茶でしょうか。意外と乳製品同士でミルクティーも合うかも)
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