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こんばんは 千夜人です。
37℃だった月曜日と比べたら、32℃の今日はまだマシ。ただ、先はまだ長いです。
今日は終戦記念日です。お仕事中に黙祷のサイレンが鳴りました。
夏休みの頃、宵の空高く輝くベガは、こと座の1等星です。
こと座は昔からある星座で、ギリシャ神話の悲しいお話が伝わっています。
吟遊詩人のオルフェウスは竪琴の名手でした。
オルフェウスが琴を弾くと、川は流れを止め、森の動物たちも木々や岩ですら、その音に聞き惚れたのだそうです。
オルフェウスは妖精のエウリディケを妻に娶りますが、すぐにエウリディケは毒蛇に噛まれて死んでしまいます。
妻を生き返らせるために、オルフェウスは冥界へ行きます。
冥界の王ハデスは美しい琴の音色に心を動かされ、地上に出るまで一度も後ろを振り向かないという条件で妻を帰すことを約束します。
ところが、地上まであと一歩というところで、不安に駆られたオルフェウスは後ろを振り向いてしまいました。
再び妻を失ったオルフェウスは絶望し、川に身を投げて命を落とします。残された竪琴が、星座になったそうです。
日本の神話にも、イザナギが妻イザナミを黄泉の国へ探しに行くお話があります。
福井では、文殊山は下るときに後ろを振り返ってはならない、という言い伝えがあります。
文殊菩薩から授かった知恵を失うから、だそうです。
後ろ向きな自分には、なかなか難しいお約束です。
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