あさみ きれいじゃなぁ
こんばんは 千夜人です。
帰り着くまでギリギリ雨には遭わなかったのですが、今週はもうずっと雨が降りそうです。
15日のお天気はどうなるでしょうか。
中秋の名月の空模様が気になるのは今も昔も変わらないようです。
「おくのほそ道」を記した俳人松尾芭蕉は、敦賀での月見を楽しみにしていたそうです。
元禄2年の旧暦8月14日に敦賀入りした芭蕉さんは、月明かりのもと気比神宮に参拝します。
ところが、変わりやすい北陸の天気。十五夜はあいにくの雨となってしまいました。
翌日はまた晴れたので、芭蕉さんはますほの小貝を拾おうと、陸の孤島であった色ヶ浜に船で渡ります。
そのとき詠まれた句にちなんでつくられたのが、御菓子処あさみさんの「きれいじゃなぁ」です。
あさみさんは、敦賀市にある薄皮饅頭がイチオシの和菓子屋さんです。
パッケージには、月が照らす砂浜の情景と、敦賀市公認キャラクターのバショさんが描かれています。
よく考えてみれば、十五夜の翌日なので、ここに描かれている月は十六夜ということになりますね。
「衣着て 小貝拾わん いろの月」と詠まれた句も書かれています。
中身は、そばを好んでいた芭蕉さんにちなんだ蕎麦饅頭です。
まんまるお月さまを模した黄色い生地には、砂浜を表現したけしの実や、散った萩の花のようなそばの実が散らしてあります。
中のあんは、こしあんにそば粉とそばの実を混ぜたそばあんです。
プチプチとした食感のそばの実は、ますほの小貝に見立てたのでしょうか。
素朴な味わいが、侘しささえ感じる静かな浜辺を思い起こさせます。
お月見のお菓子としてだけでなく、敦賀のお土産としていかがですか?
でもやはり、十五夜過ぎてからの紹介がよかったかなぁ・・・。
(お蕎麦が好きなので。一風変わったそばあんの風味が気に入りました。
プチプチとしたそばの実の食感もよかったです)
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