あめふりぼし
こんばんは 千夜人です。
昨夜、寝るときはまんまるお月さまが輝いていたのに、朝には雨になっていました。
冷え込みは厳しくありませんでしたが、日中も気温が上がらず寒かったです。
そういえば、昨夜のお月さま、おうし座あたりを通過中でした。
なるほど、昔の人の言い伝えもあながち間違いでもないようです。
おうし座の牛の顔を形づくるV字型の星並びがあります。
ヒヤデス星団という名前の星の集まりなのですが、
昔の中国の星座では「畢(ひつ)」と呼ばれています。
この「畢」、日本語読みではあめふりぼしと呼ばれています。
中国の古い書物「詩経」のなかに、
「月 畢にかかりて滂沱(ぼうだ)たらしむ」
という言葉があります。月が畢にかかると雨が降る、という意味になるそうです。
昨日の宵はあんなに晴れて月が眩しいくらいだったのに、
ヒヤデス星団のところで輝いていたから寝ている間に雨になってしまったのでしょうか。
ほかにも「11/3文化の日は晴れる日が多い」ことから晴れの特異日といわれるように、
月がヒヤデス星団にかかる日は雨の特異日なのかもしれません。
現代の天気予報は観測や統計、計算に基づいて予報を出しているのでしょうけれど、
こういう言い伝えも昔の人の経験から出てきた言葉だから、けっこう当たったりするんですね。
昔の人って偉いなぁと思います。
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